TOP>>犬が床を舐めて歩く理由は?何も対処しないままで大丈夫?
犬が床を舐める理由には、食べ物の匂いを確かめる以外にもストレスや自律神経の乱れも考えられます。床を舐める行為は、犬の体に悪影響を及ぼす場合もあるため、フロアコーティングやしつけ用スプレーを利用して対策しましょう。愛犬と生活していると、必死に床を舐める姿は珍しくありません。どんなに掃除を徹底しても床には小さなゴミやホコリがあるため、飼い主としてはやめてほしいものです。 犬が床を舐めるにはいくつか理由があります。犬の習性である匂いを確かめる理由もありますが、それ以外にもさまざまな要因があるため注意が必要です。 今回は、犬が床を舐める理由に合わせて舐めるときの対処方法を紹介します。犬によって舐める行為は悪影響になるケースもあるため、本記事を参考に愛犬が快適に過ごせるよう対策しましょう。
更新日2023年10月6日
食べ物などの匂いを確かめるために犬が床を舐めるのは容易に想像できますが、ほかにも舐める理由があります。 ストレスを感じている場合や、自律神経が乱れている場合でも同じように床を舐める仕草をするため、愛犬がよく床を舐めているときは、これから紹介する舐める理由のどれに当てはまるかを確認しましょう。
犬が床を舐める一番多い理由は、食べ物の匂いがついているからです。とくに小さな子どもがいる家庭では、ダイニングテーブルの下に食べ物が落ちるため、拭いても犬が嗅ぎ分けられる匂いが残っています。 人間の食べ物を美味しそうだと思っている犬であれば、匂いがあるとつい舐めてしまいます。食べ物の匂いを確かめるための舐める動作をやめさせたい場合は、食べ物を落とした後は犬の誤飲を防ぐ目的も含めて、すぐに拾いましょう。 拾った後は、消臭効果のあるウエットシートなどで拭くのがおすすめです。アルコールスプレーを使う場合は、万が一犬が舐めても問題ないペット専用のものや、食器にかかっても問題ないような安全性の高いスプレーを使用しましょう。
犬は暇つぶしのためにも床を舐める動作をします。暇つぶしのために舐めている場合は、犬としっかり遊んであげましょう。 忙しいと犬との時間を後回しにしてしまいがちですが、意識して直接スキンシップを取ったり、おもちゃを与えたりして、退屈させない工夫が必要です。 飼い主のなかには、退屈しないようにとおもちゃを与えっぱなしにする方もいます。しかし、ペット用のおもちゃといっても噛みちぎったり壊したりすると細かくなり、誤飲事故につながるケースがあるため危険です。おもちゃを与えるときは近くで見守るようにしましょう。
ストレスや不安を感じているとき、落ち着かせるために床を舐める犬もいます。生活に対するストレスもありますが、去勢をしていない犬の場合は、発情期による興奮も原因のひとつです。 発情期が原因であれば深刻にとる必要はありませんが、生活に対するストレスや不安の場合は、今後病気につながる可能性もあります。原因を探ってストレス軽減に努めましょう。
犬も人間と同じで、生活環境によって自律神経が乱れます。自律神経が乱れると胃腸の機能が落ちるため、消化不良や胃酸過多による吐き気を紛らわす理由で、床を舐めている可能性が考えられます。 自律神経が乱れる原因には、気温・湿度など季節の変化によるものが多くありますが、環境の変化や不規則な生活も自律神経が乱れる原因です。 季節の変化による乱れの場合は、部屋のエアコンや空調設備を利用して、犬が快適に過ごせる空間に整えます。 新しいペットを迎えた場合や引っ越しによる環境の変化の場合は、しっかりと愛犬に寄り添い、少しでも不安を取り除けるよう、愛用のおもちゃをベッドに置くなど対策しましょう。 犬が不規則な生活になる原因は、飼い主にあります。まずは、飼い主の生活リズムを整えましょう。加えて、しばらく決まった時間に散歩に出て生活リズムをつけてあげると、犬の不調も落ち着きます。
飼い主の関心を引くために、犬が床を舐めるケースもあります。飼い主は床を舐めさせないように、つい声かけをしがちですが、犬は声かけをかまってもらえたと勘違いするケースもあります。 こうした理由が疑われる場合は、叱るなどの声かけは一切せず、無視しましょう。次第に舐めてもかまってもらえないと感じて、自然に舐めるのをやめられます。
犬が床を舐め続けると、嘔吐や下痢の症状が現れる場合があります。犬に不調があるときは、すぐに動物病院で診察してもらいましょう。 床には汚れや雑菌が付着しています。毎日掃除をしていても完全に取り切ることはできません。加えて床がフローリングなら、ワックスやコーティング材が塗られています。万が一塗料が犬によって有害のものであれば、舐めていると嘔吐や下痢など体調を崩します。
犬が床を舐める場合は、しつけをして舐めさせないようにする、室内環境の改善で舐めても害がないように工夫するなど、改善に努めましょう。
犬が舐めても安全な床にしたいなら、フロアコーティングをおすすめします。フロアコーティングとは、液剤を用いて床の表面へ塗膜や皮膜を形成するコーティング作業です。液剤は人間や犬にとって安全なものを使用しているため、犬が舐めても問題ありません。 また、耐久性が高いコーティングを利用すれば、一度塗装するとコーティングの寿命までメンテナンスも不要です。食べ物をこぼしても拭き取りやすく、フロアコーティングは綺麗な床を長期間保てる施工方法です。
カーペットは猫が走り回る際に踏みしめやすく、滑りにくいのがメリットです。高いところから飛び降りて転倒したときなども、ケガの防止に役立ちます。 1枚もののカーペットや、タイルカーペットがあります。タイルカーペットであれば、尿や吐しゃ物などによる汚れや、爪とぎによる破れなどが生じた際に、気になる部分だけ取り替えることが可能です。 撥水や防ダニ、消臭など、機能性のあるカーペットを選ぶこともポイントです。丸洗いできるタイプであれば、清潔に保てるでしょう。ケガ防止のためにも、爪がひっかからないカットパイルがおすすめです。
床の基本対策は、こまめな床掃除です。ホコリやゴミをとる掃除機がけだけでなく、食べ残しの匂いが残らないよう拭き掃除もしましょう。 フローリングは板を組み合わせてできているため、継ぎ目の細かい溝が掃除のポイントです。細い溝に食べ残しが挟まっている場合もあるため、ブラシなどで掻き出してから掃除機をかけましょう。 また匂いを拭き取る液剤は、ペットが舐めても害のないタイプを選ぶのが適切です。
犬に床を舐めさせないようにしつけるには、かみぐせや舐めぐせをやめさせるしつけ用スプレーがおすすめです。スプレーには苦味成分が含まれているため、犬が舐めると苦くて嫌な味がします。 ペット用しつけスプレーは、舐めても害のない成分で作られており、安心して使用できます。舐めると苦い経験を繰り返しさせると、犬は次第に床を舐めないようになります。しつけスプレーは数時間ほどで効果がなくなるため、こまめにスプレーして対策しましょう。
ストレスが原因で床を舐める場合は、留守番が多い犬にはドッグランで思いきり走らせてあげたり、おもちゃなどを使ってたくさんスキンシップをとってあげたりしましょう。 ストレスが生活環境など別の要因なら、可能な限りストレスになるものを取り除いてあげます。
床を長時間舐め続けて止めようとしない、加えて嘔吐や下痢など体調の変化も見られる場合は、動物病院へ相談しましょう。床を舐める原因が自律神経の乱れであれば、投薬治療などが必要になるケースもあります。
犬が床を舐める理由には、食べ物の匂いを確かめるためや退屈を紛らわせるためなどがありますが、ストレスや自律神経の乱れなど愛犬の健康に関わる理由もあります。 床のこまめな掃除や、フロアコーティングの施工で常に床を清潔に保ち、必要に応じてしつけ用スプレーを使用しましょう。